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1級・2級・3級整備士の実技試験が免除になる場合について解説!

自動車整備士の試験が免除になる?

 

自動車整備士の試験を受けるなら、綿密な準備は欠かせません。資格を取得するための準備段階で、試験が免除になる条件を知っておけば、効率よく資格を取得できるでしょう。

自動車整備士の受験では、一定の資格や経験があると、学科試験や実技試験が免除になる場合があります。

 

整備士資格を取得していると、資格所有者に限定した求人や急募の求人などに対し有利になるため、選べる求人の幅が大きく広がります。整備士を目指す場合、ぜひ取得しましょう。

 

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整備士の実技試験が免除される条件

具体的な免除内容

 

一種養成施設、または、二種養成施設の所定の課程(自動車整備技術講習)を修了していると、実技試験が免除になります。

 

対象の資格

・1級自動車整備士
・2級自動車整備士
・3級自動車整備士
・自動車タイヤ整備士
・自動車電気装置整備士
・自動車車体整備士

 

他にも、2級ガソリン自動車整備士および2級ジーゼル自動車整備士の養成する課程を修了して、二級自動車シャシ整備士を受ける場合は、実技試験が免除となります。

試験が免除になる理由としては、試験項目の内容が重複しているためです。免除できる期間は、それぞれの課程を修了した日のうちいずれか早い日から2年間と決まっているため、注意しましょう。期限を過ぎてしまうと、免除が受けられなくなります。

 

免除となるケースに自分が当てはまるかどうか、しっかりと把握しておきましょう。

 

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自動車整備技術講習とは

 

全国の自動車整備振興会が開催する「自動車整備技術講習」を受講することで、修了した課程に対する実技試験が2年間免除されます。受講条件は、取得したい資格試験の受験資格(実務経験など)を、講習の終了日までに満たしていることです。免除期間中に検定試験または登録試験の学科試験に合格することで資格を取得することができます。

 

全国に53施設あり、国土交通大臣の指定を受けている各都道府県の自動車整備振興会の技術教習所で開催されています。2級・3級整備士養成課程は6ヶ月の修業年限、一級大型および一級小型自動車整備士の養成課程は、2級ガソリン自動車整備士または2級ジーゼル自動車整備士のどちらかを取得していると1年6ヶ月以内、両方取得していると1年以内の修業年限です。

 

講習は主に年2回、毎年4月~9月と10月~翌年3月に開催されます。施設によって異なる場合もありますので、詳しくは受講を検討している施設の講習開催予定をご確認ください。自動車整備工場などで働きながら受講する方が多く、平日夜間、日曜昼間など働きながら通えるコースのある施設もあります。

 

学科試験の免除はある?

 

学科試験が最初から免除される例は非常に稀です。自動車整備科の職業訓練指導員試験に合格した人などは、2級および3級の法規科目を除く学科試験と実技試験が免除となりますが、よくあるケースとは言えないためあまり考慮に入れなくてもいいでしょう。

 

覚えておくべきは、2回目以降の試験で免除される例です。
例えば、2級・3級の学科試験に合格したものの実技試験に落ちてしまった人は、同じ種類の試験であれば2年間学科試験が免除になりますので、実技試験のみの合格で資格を取得できます。

 

1級においても、筆記試験に合格して口述試験に不合格になった場合、同じ種類の試験であれば2年間筆記試験が免除になります。

 

免除後は全免申請が必要

 

前章までにご紹介した方法により実技試験が免除になった場合、自動車整備振興会へ免除申請をする必要があります。

自動車整備士の資格試験は本来、学科・実技ともに国土交通省が行う検定試験と呼ばれる国家試験に合格する必要がありますが、試験頻度などの問題から自動車整備振興会が行う検定試験で学科試験を受ける人が多いです。学科試験・実技試験ともに登録試験を免除する申請のことを全部免除申請(全免申請)と言います。

 

2年間の免除期間の間にこの申請を行わないと、登録試験に合格していたとしても、整備士資格を取得したことにはなりませんので注意しましょう。

 

最後に

 

以上、自動車整備士の試験が免除になる場合についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士になるための勉強方法とは?独学の方法を解説!についても一読することをおすすめします。

 

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自動車整備士になるための勉強方法とは?独学の方法を解説!

独学で整備士資格を取得しよう!

 

整備士の基礎的な資格である3級自動車整備士を取得するには、国が行う「自動車整備士技能検定試験」か、日本自動車整備振興会連合会が行う「自動車整備技能登録試験」という試験に合格しなければなりません。

 

試験を突破するためには勉強をしなければならないため、まずは独学で目指すか専門学校に通うかの選択をします。独学の場合は、学習計画を立てて実行できるか、苦手教科を克服できるかが大きなポイントです。受験には実務経験が必要になるため、働きながら勉強する必要があります。

 

専門学校に通う場合は、専門知識を徹底的に学べます。基礎からじっくり学べるので、苦手教科の克服もしやすいでしょう。2年制の学校を卒業後、3級を飛ばして2級自動車整備士試験を実務経験なしで受験できることも大きな魅力です。

 

単純に比較すれば専門学校に通う方が合格しやすいものの、費用や時間の兼ね合いで独学を選択する方も多いでしょう。未経験の方が独学で取得可能なのは、3級自動車整備士です。ここでは、3級整備士の勉強方法や試験内容について詳しく解説していきます。

 

自動車整備士に学歴は関係ある?

 

 

勉強方法と勉強時間はどれくらい?

実技試験で出題される問題

 

3級の試験は基本的な問題が多いですが、簡単な問題ではないので、きちんと対策をする必要はあります。資格取得のための主な勉強方法としては「教科書」と「過去問」を使用することです。

 

教科書を使って勉強する

整備士の資格取得に向けた勉強をしたことがなく、基本知識もない場合は、はじめに教科書をメインに勉強しましょう。教科書は、自動車整備振興会などで購入することができます。

 

まず一度全体に目を通して用語などを覚え、わからなかったところを重点的に見直して内容を頭に入れましょう。知識が身についたか確認するために、問題集などを解いてみるのもおすすめです。

 

過去問を使って勉強する

基礎的な知識がある人や、教科書を一通り勉強した方は、過去問をメインに勉強するとよいでしょう。過去5年分の問題を完璧に回答できるようになるまで知識を身につけましょう。登録試験の過去問は日本自動車整備振興会連合会が公開しています。

どちらも上手に使いこなすことが、一番バランスのよい勉強方法です。自分にあったやり方で教科書や過去問を使っていきましょう。

 

勉強時間がどれだけ必要になるのかは、これまでの経験や知識量にもよります。整備士の経験が長い人でも、勉強をしなければ受からない試験です。働きながら資格の取得を目指すことは、簡単ではありません。しっかりと計画を立て、十分な学習時間を作り試験に挑みましょう。

 

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試験で出題される問題の傾向

 

自動車整備士になるための試験では、学科試験と実技試験があります。自動車に関しての専門知識が問われます。

 

3級整備士の学科試験

解答用紙はマークシート式になっています。全部で30問出題され、試験時間は60分です。
1問1点、30点満点に対し21点以上の成績で合格になります。出題範囲は下記の通りです。

 

・構造、機能及び取扱い法に関する初等知識
・点検、修理及び調整に関する初等知識
・整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法に関する初等知識
・材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する初等知識
・保安基準その他の自動車の整備に関する法規

 

3級整備士の実技試験

実技試験は、学科試験に合格した場合、受験することが可能です。下記に記載している項目の中から出題されます。

どの項目から出題されても対応できるよう、全体の流れを一通りできるようになっておくといいでしょう。

 

・簡単な基本工作
・分解、組立て、簡単な点検及び調整
・簡単な修理
・簡単な整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い

 

難易度や合格率はどのくらい?

 

3級整備士試験の合格率は、資格の種類や開催年度にもよりますが、おおむね60~80%ほどであることが多いです。ときには、合格率だけを見ると2級よりも低い年もあります。

 

合格率から、3級の方が2級より試験の難易度が高いように見えることもありますが、これは働きながら資格試験の勉強をしている方の割合が2級よりも3級で多いためです。結果的に、受験対策をしっかりできる専門学生の受験が多い2級の試験よりも合格率が低くなってしまうのです。

 

2級整備士も3級整備士も、対策なしで受かるほど簡単ではありません。しっかりと勉強し、整備士になるためのチャンスを掴みましょう。

 

自動車整備士ってどんな仕事?資格や種類について解説!

 

最後に

以上、自動車整備士になるための勉強の仕方について解説しました。この記事を読まれた方は、無資格・実務経験なしで自動車整備士になるには?詳しく解説!一読することをおすすめします。

 

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自動車整備士のなかの特殊整備士とは

特殊整備士とは?自動車整備士との違い

 

自動車整備士とは、自動車の整備や修理などができる技能を有することを証明する資格であり、その名の通り自動車を整備する職業に就いている方のことを指します。そんな自動車整備士の中に、特殊整備士と呼ばれる資格が存在することをご存じでしょうか。

 

自動車関連の専門学校を卒業した多くの方が所有する自動車整備士免許は二級整備士で、この資格を取得していないとほとんどの整備業務に携わることができません。ほかにも、簡単な整備を行える三級整備士や、より高度な一級整備士を所有している人もおり、整備士になるためには少なくともこの三種のいずれかを持っていることが求められます。

 

対して、特殊整備士は自動車関連の仕事をするために必須の資格ではないものの、就職や転職に有利になると言われている資格の一つです。

特殊整備士は「自動車電機装置整備士」「自動車車体整備士」「自動車タイヤ整備士」の三つに区分され、それぞれ専門が異なるという特徴があります。

 

電気自動車を整備するには自動車電気装置整備士の資格は必要なの?

 

特殊整備士の試験と実務経験について

 

自動車整備士の免許を取得するために試験が存在するように、特殊整備士の免許取得にも試験がありますから、しっかりと勉強して臨まねばなりません。特殊整備士の資格試験は学科と実技の二種類が存在し、その両方の試験をクリアして初めて特殊整備士の資格を取得できます。

自動車整備に関する専門学校や、機械科などを卒業した人以外は、受験資格として二年の実務経験が必要です。

 

自動車業界としてもできるだけ即戦力になる人材を欲していますから、自動車整備士だけでなく特殊整備士の資格も持っている人材なら、積極的に採用したくなるのではないでしょうか。

試験のための学習を進める過程でも、これからの自動車整備に有用な知識を得ることができますし、そこで得た知識は現場でも必ず役立ちます。自動車業界で働きたい方必見の免許と言えるでしょう。

 

特殊整備士の注意点

取得するメリットの多い特殊整備士資格ですが、取得するにあたって注意すべき点が二つありますので、ご紹介致します。

 

一つ目は、特殊整備士資格のみでは車の全般的な整備はできないということです。特殊整備士は、持っていると専門知識をアピールできるものではありますが、主要な部品の分解整備などは特殊整備士資格のみではできず、二級自動車整備士資格が必要になります。

三級もしくは二級整備士を取得したうえで特殊整備士を取得していれば、転職などの際に大きな武器となるでしょう。

 

二つ目は、三種ある特殊整備士資格の中で、「自動車タイヤ整備士」だけは近年試験が行われていないということです。タイヤ整備士の試験が最後に行われたのは平成十二年であり、現状は再開の予定も確認できません。

前章でも説明した通り、特殊整備士の受験には二年の実務経験が必要です。もし自動車タイヤ整備士の試験を受けたい場合は、いつか試験が再開する日に向けて実務経験を積んでおきましょう。

 

自動車整備士になるための勉強方法とは?独学の方法を解説!

 

最後に

以上、自動車整備士のなかの特殊整備士についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士のキャリアとはについても一読することをおすすめします。

 

最後になりましたが、弊社ダイバージェンスでは自動車業界で働きたい「自動車整備士」「自動車検査員」向けの求人情報を多数扱っております。

 

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