自動車整備士のミスの弁償費用は自腹?
どんなに注意深く作業をしていても、ミスをしてしまうことはあるでしょう。万が一、自動車整備士が自動車を整備中に、顧客の自動車を傷つけるようなミスを犯してしまった場合、どうなるのでしょうか?
故意であっても過失であっても、お客様の車を破損するという失敗を犯して整備士側が悪いのであれば、弁償をしなければなりません。そのミスを起こした整備士か整備工場に賠償請求がくるでしょう。
しかし、ミスを犯した自動車整備士が直接弁償することはほとんどありません。多くの企業が「自動車管理者賠償責任保険」などの保険に加入しているため、お客様には保険会社より保険金が支払われることになります。ただし、どの会社でもこのような仕組みになっているわけではありません。
保険金を支払うことにより、その掛け金が大きくなるような場合、ミスを犯したのは整備士だからと言って自動車整備士に弁償金の負担を強いる企業も存在します。大企業のディーラーや大きな整備工場であれば、失敗をした自動車整備士に弁償をさせることはほとんどないですが、保険に加入していない工場などではミスをした本人が弁償をすることになってしまう可能性も否定できません。
賠償金は給与から天引きされる?
整備ミスを賠償することが決まったとして、その賠償金はどのようにして支払うのでしょうか?毎月の給与から天引きされる可能性はあるのでしょうか?
基本的には、会社は従業員に給料を全額支払わなければなりませんから、勝手に賠償金を給与天引きで支払わせるのは違法になります。ですので、賠償金を支払う場合は、普段通り給料をもらったうえで支払うことになるでしょう。
就業規則を確認しておこう
失敗をして弁償をすることとなれば、自動車整備士の負担は大きくなってしまいます。どんなに気を付けていてもミスをするときはありますから、その度に大きな金額を請求されると大変ですよね。
自分の勤務している会社の弁償に関する規則がどのようになっているかを把握するために、改めて就業規則を確認しておきましょう。また、入社前であれば、ミスを犯したときの弁償方法などがどうなっているか就業規則を尋ねてもいいでしょう。
ミスをすれば、会社にもお客様にも損害を被らせてしまいます。ミスをしないことが第一ですが、どんなに注意していても、誰しもミスをしてしまう可能性はあります。万が一のことを考え、どのような対処をすることになっているのか就業規則を確認しておくといいでしょう。
今後転職する際にも、事前に確認しておくことが大切です。
自動車整備士の転職!おすすめの転職方法と転職先とは?
最後に
以上、整備ミスは賠償に繋がるのか、自腹で払う必要があるのかについてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士が苦労することって?収入や労働環境について解説!も一読することをおすすめします。
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整備士手帳や合格証書を紛失してしまったら?
自動車整備士資格を取得したことを証明する書類は、自動車整備士技能検定合格証書と自動車整備技能者手帳(整備士手帳)の2つです。整備士手帳には、資格以外にも講習や研修の受講履歴、整備主任者や検査員の選解任履歴などを記入する欄があり、持っていると非常に便利です。
合格証書は、資格試験の合格後に国土交通大臣より交付される証書ですが、整備士手帳は整備振興会で発行の申請をしなければ貰えません。発行しておくと、後に資格などの証明を求められたときに使えます。どちらも大切な書類ですので、整備士手帳や合格証書を紛失してしまった場合、再発行の方法を知っておくと安心です。
整備士合格証書を失くした!再発行できる?
自動車整備士資格の取得したことを証明する「合格証書」は、再交付制度はありません。その代わり、自動車整備振興会に申請することにより「合格証明書」の交付を受けることができます。この合格証明書は合格証書の代わりとなり、整備士資格の証明に使用することが可能です。
合格証明書交付に必要な書類
交付に必要な書類は以下の通りです。
・自動車整備士技能検定合格証明願
・運転免許証、パスポートなど本人確認ができるもの
申請方法や書類など、詳しくはお住まいの地域もしくは資格を取得した地域の自動車整備振興会に問い合わせください。
合格証書は、一度しか貰えない、自分の能力を証明するための大切な書類になります。不注意によって紛失しないよう、厳重に保管しましょう。
自動車整備士資格の資格失効もある?更新や有効期限についても解説!
整備士手帳(自動車整備技能者手帳)の再発行について
整備士手帳(自動車整備技能者手帳)は、厳密には再発行できませんが、新規に作り直すことができます。整備士手帳を持ち歩いていると、紛失するだけではなく仕事中に汚れてしまうことも多いでしょう。汚れがひどい整備士手帳は、作り直すことをおすすめします。
発行する際は、整備士手帳に使用する写真と記載したい資格の合格証書や講習の修了証、手数料を用意して手続きをしましょう。合格証書を紛失した場合、合格証明書でも問題ありません。整備振興会が用意している申請書類を記入して、必要な書類を提示すると発行してもらえます。
自動車検査員と整備士の違いとは?仕事内容も詳しく解説!
交付申請時の注意点
合格証明書の交付申請ができるのは、自分が整備士資格を取得した都道府県の整備振興会のみです。資格取得後、別の土地に引っ越した場合でも、居住地の整備振興会では発行できません。申請書類のフォーマットや手数料など異なる場合がありますので、必ず資格を取得した整備振興会に問い合わせましょう。
また、合格証明書・整備士手帳ともに、申請から発行までに1週間から2週間程度の時間がかかる可能性があります。今すぐほしい!と思ってもすぐには貰えないので、必要な場合は時間に余裕を持って申請を行いましょう。
最後に
以上、整備士手帳や合格証書を紛失してしまった場合ついてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士資格の資格失効もある?更新や有効期限についても解説!も一読することをおすすめします。
最後になりましたが、弊社ダイバージェンスでは自動車業界で働きたい「自動車整備士」「自動車検査員」向けの求人情報を多数扱っております。
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