自動車整備士とフォークリフトの資格
これから自動車整備士に転職を検討している人は、自動車整備士とフォークリフトの関係について知っておきましょう。
フォークリフトとは、自動車や電気、油圧制御などの知識や技術を必要とする機械です。整備士と聞くと、自動車整備士をイメージする人が多いでしょう。フォークリフトの整備士にも自動車整備士が関係してきます。
自動車整備士にはさまざまな種類の資格があり、大きく分けると4種類あります。資格を取得するためには、一定の受験資格を満たした上で、国土交通省の行う自動車整備士技能検定を受けて合格しなければなりません。
フォークリフトの整備にも必要な資格があります。詳しく解説していきます。
産業車両整備技能士とは?

フォークリフトの整備資格は、産業車両整備士技能士です。産業車両の整備に必要な知識・技能を対象とした資格となります。産業車両とは、倉庫構内、工場構内などで使用されるフォークリフトなどの荷役運搬用の車両です。
そのような車両はどれも整備不良があれば重大な事故につながる可能性があり、安全な労働環境の維持に重要な役割となります。自動車整備士の資格と同様に国家資格ですが、この資格は、厚生労働省所管の資格です。
産業車両整備技能士の資格の種類は一級と二級があります。産業車両整備技能士は各都道府県の職業能力開発協会での技能検定試験を受験して合格しなければなりません。この試験は学科試験と実技試験で構成されています。
事業内検査者・検査業者検査員について
フォークリフトを使用する上で必要な「特定自主検査」という車検のようなものがあります。特定自主検査を行わずにフォークリフトを使用すると、50万円以下の罰金に処せられます。少なくとも1年以内に1回は行わなければならず、この検査を行うためにも必要な資格があります。
検査業者検査員
検査業者としてお客様の依頼をうけ、お客様が保有するフォークリフトの特定自主検査を行います。実務経験や資格などの受講資格を満たした上で、検査者資格取得研修を受講し、試験に合格すると資格を取得できます。
事業内検査者
勤めている会社の保有するフォークリフトのみ特定自主検査ができます。それぞれ研修の受講と、試験に合格することで資格を取得できます。研修を受講するために実務経験が必要です。自動車整備士の資格を取得していると必要な経験年数が短縮されます。
乗用車の整備であれば、二級自動車整備士や一級自動車整備士の資格を取得していると、問題なく仕事ができます。フォークリフトの整備をするのであれば、それに加えて産業車両整備士技能士があると便利です。どちらも取得しておくと、転職の際に勤務先の幅も広がるため、取得しておくことをおすすめします。
最後に
以上、フォークリフトの資格についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、特殊整備士についても一読することをおすすめします。
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