整備士の平均年齢
全国には33万人弱の自動車整備士が存在していると言われています。平均すると1つの工場に4,5人の整備士がいるということになります。もちろん大きなディーラーではさらにたくさんの整備士が働いています。
そんな中で、整備士の平均的な年齢はどれぐらいなのでしょうか。平均的な年齢はどのような場所で働いているかによっても変わってきます。例えば、整備士全体で見たときの平均年齢は令和4年時点で46.7歳ですが、民間整備工場などで働く自動車整備士の平均年齢は51.2歳、対してディーラーで働く自動車整備士の平均年齢は36.8歳となっています。
ディーラーで自動車整備士として働くまでの道は様々ありますが、多くはメーカーが設立している整備士養成学校を卒業し、2級整備士資格を取得してそのまま系列のディーラーに就職します。
そのため、ディーラーに勤める自動車整備士の平均年齢は、民間整備工場と比べてぐっと低くなると言うわけです。一方、民間整備工場では高齢化による人材不足が深刻です。どの職種でも高齢化は深刻な問題となっていますが、やはり整備士の業界でも高齢化は根深い問題となっているのです。
加齢に伴ってできる作業が減ってしまうこともあり、若年の整備士人口を増やすとともに、高齢化が進んでも働くことのできる職場環境を作ることが求められています。
自動車整備士の待遇は改善中!

前の章でもお伝えした通り、高齢化が進み、整備士は不足し続けています。そこで、整備士の確保のために待遇の改善に取り組む企業は、近年増加傾向にあります。
最もわかりやすく改善しているのは平均年収で、2017年度は387万円だった平均年収が、2022年度には404万円まで増加しています。ディーラーに限るともっと上昇の幅が大きく、2017年度に456万円だった金額が5年間で480万円まで増えています。
ワークライフバランスを重視する企業では、休日の日数を増やしたり、1日当たりの労働時間が適正になるように仕事を受ける件数を調整したりしている企業もあるようです。また、技術の進歩によって作業の省力化ができる設備や工具などが増えたため、積極的に導入している企業もあります。現在は体力仕事と言われがちな整備業ですが、今後はもっと省力化が進み、体力に自信のない方や高齢の方でも問題なく業務がこなせるようになる時がくるかもしれませんね。
最後に
以上、自動車整備士の平均年齢についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士資格の勉強方法も一読することをおすすめします。
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