自動車整備士の現状
自動車整備士は厳しい仕事です。給与も特別高いわけではなく、腕一本で業務をこなす職人の世界です。労働環境や待遇が良いとはいえない企業もまだまだあるのが現状です。
しかしながら、長期的に全国規模で自動車整備士が不足していることもあり、昔に比べて環境や待遇は急激に改善しています。また、人手不足の影響で未経験や経験年数が浅い人も採用されやすくなっています。
自動車整備士への転職は今がチャンス
これから自動車整備士に転職を考えている人もいるのではないでしょうか。現在、自動車整備士の数は減少傾向にあり、業界全体として自動車整備士不足が続いています。日本自動車整備振興会連合会の自動車整備白書によると、約50%の整備工場で自動車整備士が不足しているという声が上がっています。全国に整備工場は約9万軒ありますので、4万5千軒程度の工場で整備士が不足しています。
また、10%は事業に支障がでるほどに不足していると感じているようです。車社会の日本では、車の安全を守る自動車整備士の仕事はなくてはならない存在です。逆に言えば、自動車整備士への転職を検討している人は、人材が不足している今がチャンスです。
人材不足の原因
自動車整備士が不足する要因の一つとして、予算をかけた大規模な採用活動ができないことが挙げられます。整備業界は従業員が10人以下の企業が70%を占めているため、大企業のように採用活動に予算をかけることが難しいのです。
また、そもそも自動車整備士の資格取得を目指す人が減少していることも原因の一つです。現在、自動車整備士一人あたりの年間売上は1380万円、総整備売上高は約5兆5千億円です。
総整備売上高は増加傾向にありますが、前述の通り整備士の数は減少しているため、一人当たりの整備売上は増加しています。この数字から、自動車整備士一人あたりの仕事量が増えていることが推測されます。
一人当たりの仕事量を軽減させるためには、人材の確保が必要です。この現状が改善されなければ、業務の継続が難しくなる会社も増えるでしょう。そこで、このような現状を改善するために、国土交通省では自動車整備人材確保、育成推進協議会を発足させるなどの活動を開始しています。
多くの整備工場も、給与や休暇、業務環境を大幅に見直し、労働環境全般や待遇の改善を目指して、良い人材を獲得しようという動きが以前より活発化しています。この状況をチャンスと捉え、自動車整備士への転職を考えてみてはいかがでしょうか。整備経験者の場合は、今よりいい条件の企業に転職できるかもしれません。
最後に
以上、自動車整備士の現状と転職についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の勤務時間は?残業は多い?も一読することをおすすめします。
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