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自動車整備士に求められるキャリアパス

そもそもキャリアパスって?

 

求人情報や企業の採用面接などで使われる専門用語に『キャリアパス』という用語があります。このキャリアパスという用語、意味をきちんと理解せずに聞き流している方も多いでしょう。

 

キャリアパスとは「ある職位や職務に就任するために必要な業務経験とその順序、配置移動のルート」の総称です。もっとカンタンに分かりやすく言えば「キャリアアップの道筋」です。キャリアパスが明確であれば、この仕事を5年続けていけば、資格を取得して上位のポストに就けるなどの自分の将来像を描きやすくなるでしょう。目指すキャリアに辿りつくために必要なスキルなども分かりやすくなります。

 

無資格・未経験からのキャリアパスの一例

例えば、無資格・未経験で整備士業界に就職した場合のキャリアパスの例を見てみましょう。

 

まず、実践経験を積んで1年後に3級整備士資格を取得し、その3年後に2級整備士資格を取得します。その後、有資格者として整備主任者に就任し、さらに1年の実務経験を積んで自動車検査員の資格を取得、10年後にはマネージャーなどの管理者になることができるとしましょう。

このようにルートが明確だと、社員にとっては「4年後には班のリーダーになるんだな」「10年後に資格を取れば管理職になれるけど、現場からは離れたくないな」など、その企業で働く上でのビジョンが明確化します。

 

キャリアパスは、働き手にとっての道しるべであると同時に、企業にとっては社員のモチベーションを向上させるアイテムでもあるわけです。

 

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自動車整備士に求められるキャリアパスは?

 

全くの未経験から自動車整備士としてスタートすると、まずは3級自動車整備士を目指すことになります。3級取得後3年以上の実務経験を積んだら2級整備士の資格を目指しましょう。

 

2級整備士を取得すれば、ほとんどの自動車整備ができるようになります。整備士としての道を究めるにしろ、マネジメントの道に進むにしろ、キャリアアップしていくにあたって2級整備士以上の資格が求められます。

 

さらに3年の実務経験を経るか、専門学校の1級整備課程を修了した場合、1級整備士の取得を目指すことが可能です。

1級整備士になればより高度な自動車整備も可能になります。1級整備士を取得すれば、自分自身のスキルが高く評価されるだけでなく、整備工場においての安全管理や後輩整備士のリーダーとして働くことになるでしょう。

 

こうして自動車整備士としての現場作業を経験した後は、フロントマネージャーやフロントアドバイザーなどのフロント業務に異動となることもあります。お客さまと自動車整備士をつなぐ橋渡し役として、受付や診断、見積り、発注などの接客や事務仕事を受け持つことになります。

自動車整備士のキャリアパスは整備士資格の等級によって明確化されているので、目指すキャリアに必要な資格取得を目指して頑張りましょう!

 

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最後に

以上、自動車整備士に求められるキャリアパスについてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士になるための勉強の仕方とは?独学の方法を解説!も一読することをおすすめします。

 

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自動車整備士の定年とは?

自動車整備士の定年について

 

自動車整備士には、定年があるのでしょうか。大手企業の自動車整備工場やディーラーに勤めている場合には、定年が決められています。他業種の多くの企業と同じように、自動車整備士も多くが60歳で定年となります。

 

しかし、60歳での定年が決まっているからといって、定年までずっと自動車整備士として勤務できるとは限りません。大企業の整備工場やディーラーであれば、人事異動は必ずあるため、整備士とは別の道に進んだり、出世していく人もいるでしょう。

 

よくあるのは、自動車整備士からサービスフロントや営業に異動する例です。また、マネージャーや工場長として整備士をマネジメントする立場に昇格することもあります。人事異動の辞令は、正当な理由がなければ基本的に拒否できないため、今後想定されるキャリアプランについて気になるのであれば入社前に確認しするか、入社後に先輩方に聞いてみるといいでしょう。

 

ただし、これは大企業の場合を例にしたものです。小さな整備工場であれば、人事異動も60歳での定年などもなく、熟練の整備士として腕を振るっていけるところもあります。また、自動車整備士として自分で独立をした場合は、定年とは無縁になるでしょう。

 

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整備士として長く働くためのキャリアアップ

整備士としてキャリアアップするには

 

整備士としてずっと働きたい、キャリアアップもしていきたい、人事異動で整備士以外の部署に行くことを防ぎたいと考えるのであれば、整備士として重宝される資格を取得していきましょう。

 

通常、専門学校などで取得できる資格は「2級ガソリン整備資格」と「2級ジーゼル整備資格」です。就職する際に必要な資格は、2級で問題はありませんが、キャリアアップを目指すのであれば「自動車検査員」の資格が有利だと考えられます。

 

資格を取得していくためには、ある程度の実務経験が必要になります。実務経験を積み重ね、資格を取得してキャリアアップをしていくことで、より自動車整備士として重宝されることになるでしょう。結果を残し、信頼を得ることにより、整備士として長く活躍していくことができます。

 

整備士に定年後の再雇用枠・再就職枠はある?

再雇用制度があるかどうかは企業によりますが、制度のある会社では、若手の指導役や車検の検査員として無理なく働ける再雇用枠を置いてくれているところもあるようです。

 

また、再就職したい人のために、パートやアルバイトのような形で高齢者を募集している企業もあります。

 

しかし、整備士の仕事は体力仕事であることが多いため、他の職種に比べると、体力の落ちた60歳以上を雇ってくれる企業は少ないでしょう。今いる企業で定年後も働きたい場合は、そのような制度があるか確認しておきましょう。

 

自動車整備士に求められるキャリアパス

最後に

以上、自動車整備士の定年についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の平均年齢は?についても一読することをおすすめします。

 

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自動車整備士は独立できる?年収や費用の話を解説!

自動車整備工場を開業するために

 

誰でも自動車整備工場を開業できる?

結論から言うと、自動車整備工場は誰でも開業することが可能です。しかし、車を分解整備するためには地方運輸局長の認証が必要なため、認証なしでは引き受けられる作業が非常に限られてしまいます。

 

業務として車の分解整備をするためには、国土交通省の基準を満たす必要があります。従業員は最低でも二名必要であったり、必要な面積が決まっていたり、各種要件があるので注意が必要です。

しかし、分解整備を行わない場合であれば、自宅のガレージなどで即日開業することができます。

 

自営業の自動車整備士の年収は?

企業に勤務する自動車整備士の年収は平均して400万円程度です。自営の自動車整備士の年収はどれくらいなのか、実は公的に統計されたデータは存在していません。

 

ただし、通常の会社経営と同じく失敗して閉業する人もいれば、年収1000万以上の収入を得ている人も少なくありません。雇われている自動車整備士より夢は広がります。

 

自動車整備士で年収1000万円を目指そう!整備士で稼ぐ方法!

 

整備士として独立するときの注意点

 

個人経営の自動車整備士が直面する課題

自動車整備工場を開業し独立したら、雇われていた時と違い、整備の実務・営業・経営などすべて自分で行っていかなければなりません。整備のことだけでなく、顧客を増やすためにどうすればいいのかなどについても考える必要があります。

 

自動車の整備は、約束した期日までに仕事を終わらせ、お客様に自動車を返さなければなりません。そのため、自動車整備士の仕事は不規則で、多くの残業を強いられることもあります。

 

自営業になったことで、辛いと感じることもあるでしょう。しかし、自分の考え方次第で、整備工場のイメージを一新し、多くの人を呼び込むことができるようになるかもしれません。リスクが大きい分、自由度も高いのが開業です。

 

独立・開業するときに気を付けたい費用の話

前の章でもお伝えした通り、分解整備のできる整備工場を開業する場合は地方運輸局の認証が必要です。

 

認証や指定を受けられる自動車整備工場の開設には一億円以上かかることが多く、開業資金を金融機関から借り入れる場合、その返済も加味して仕事を回す必要があります。

 

会社との取引の場合は手形での支払いになるため、すぐに現金を手にできません。開業前に余裕を持った計画を立てておかないと、資金繰りに困る事態に発展してしまうこともあるでしょう。

 

整備工場の開業ブログを参考にしよう

前章で、自動車整備士工場を開業した人の年収データが公的に存在していないという話をしました。しかし、インターネットで検索すると自動車整備工場を開業した人のブログが複数出てきます。中には開業の段取りや、お金の話をしているブログもあるので、ぜひ様々な開業ブログを参考にしてみてください。

 

自動車整備士のキャリアとは

 

最後に

以上、自動車整備士の独立と開業の話についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の定年とは?についても一読することをおすすめします。

 

最後になりましたが、弊社ダイバージェンスでは自動車業界で働きたい「自動車整備士」「自動車検査員」向けの求人情報を多数扱っております。

 

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