自動車整備工場を開業するために
誰でも自動車整備工場を開業できる?
結論から言うと、自動車整備工場は誰でも開業することが可能です。しかし、車を分解整備するためには地方運輸局長の認証が必要なため、認証なしでは引き受けられる作業が非常に限られてしまいます。
業務として車の分解整備をするためには、国土交通省の基準を満たす必要があります。従業員は最低でも二名必要であったり、必要な面積が決まっていたり、各種要件があるので注意が必要です。
しかし、分解整備を行わない場合であれば、自宅のガレージなどで即日開業することができます。
自営業の自動車整備士の年収は?
企業に勤務する自動車整備士の年収は平均して400万円程度です。自営の自動車整備士の年収はどれくらいなのか、実は公的に統計されたデータは存在していません。
ただし、通常の会社経営と同じく失敗して閉業する人もいれば、年収1000万以上の収入を得ている人も少なくありません。雇われている自動車整備士より夢は広がります。
整備士として独立するときの注意点
個人経営の自動車整備士が直面する課題
自動車整備工場を開業し独立したら、雇われていた時と違い、整備の実務・営業・経営などすべて自分で行っていかなければなりません。整備のことだけでなく、顧客を増やすためにどうすればいいのかなどについても考える必要があります。
自動車の整備は、約束した期日までに仕事を終わらせ、お客様に自動車を返さなければなりません。そのため、自動車整備士の仕事は不規則で、多くの残業を強いられることもあります。
自営業になったことで、辛いと感じることもあるでしょう。しかし、自分の考え方次第で、整備工場のイメージを一新し、多くの人を呼び込むことができるようになるかもしれません。リスクが大きい分、自由度も高いのが開業です。
独立・開業するときに気を付けたい費用の話
前の章でもお伝えした通り、分解整備のできる整備工場を開業する場合は地方運輸局の認証が必要です。
認証や指定を受けられる自動車整備工場の開設には一億円以上かかることが多く、開業資金を金融機関から借り入れる場合、その返済も加味して仕事を回す必要があります。
会社との取引の場合は手形での支払いになるため、すぐに現金を手にできません。開業前に余裕を持った計画を立てておかないと、資金繰りに困る事態に発展してしまうこともあるでしょう。
整備工場の開業ブログを参考にしよう
前章で、自動車整備士工場を開業した人の年収データが公的に存在していないという話をしました。しかし、インターネットで検索すると自動車整備工場を開業した人のブログが複数出てきます。中には開業の段取りや、お金の話をしているブログもあるので、ぜひ様々な開業ブログを参考にしてみてください。
最後に
以上、自動車整備士の独立と開業の話についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の定年とは?についても一読することをおすすめします。
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