自動車整備士の定年について
自動車整備士には、定年があるのでしょうか。大手企業の自動車整備工場やディーラーに勤めている場合には、定年が決められています。他業種の多くの企業と同じように、自動車整備士も多くが60歳で定年となります。
しかし、60歳での定年が決まっているからといって、定年までずっと自動車整備士として勤務できるとは限りません。大企業の整備工場やディーラーであれば、人事異動は必ずあるため、整備士とは別の道に進んだり、出世していく人もいるでしょう。
よくあるのは、自動車整備士からサービスフロントや営業に異動する例です。また、マネージャーや工場長として整備士をマネジメントする立場に昇格することもあります。人事異動の辞令は、正当な理由がなければ基本的に拒否できないため、今後想定されるキャリアプランについて気になるのであれば入社前に確認しするか、入社後に先輩方に聞いてみるといいでしょう。
ただし、これは大企業の場合を例にしたものです。小さな整備工場であれば、人事異動も60歳での定年などもなく、熟練の整備士として腕を振るっていけるところもあります。また、自動車整備士として自分で独立をした場合は、定年とは無縁になるでしょう。
整備士として長く働くためのキャリアアップ
整備士としてずっと働きたい、キャリアアップもしていきたい、人事異動で整備士以外の部署に行くことを防ぎたいと考えるのであれば、整備士として重宝される資格を取得していきましょう。
通常、専門学校などで取得できる資格は「2級ガソリン整備資格」と「2級ジーゼル整備資格」です。就職する際に必要な資格は、2級で問題はありませんが、キャリアアップを目指すのであれば「自動車検査員」の資格が有利だと考えられます。
資格を取得していくためには、ある程度の実務経験が必要になります。実務経験を積み重ね、資格を取得してキャリアアップをしていくことで、より自動車整備士として重宝されることになるでしょう。結果を残し、信頼を得ることにより、整備士として長く活躍していくことができます。
整備士に定年後の再雇用枠・再就職枠はある?
再雇用制度があるかどうかは企業によりますが、制度のある会社では、若手の指導役や車検の検査員として無理なく働ける再雇用枠を置いてくれているところもあるようです。
また、再就職したい人のために、パートやアルバイトのような形で高齢者を募集している企業もあります。
しかし、整備士の仕事は体力仕事であることが多いため、他の職種に比べると、体力の落ちた60歳以上を雇ってくれる企業は少ないでしょう。今いる企業で定年後も働きたい場合は、そのような制度があるか確認しておきましょう。
最後に
以上、自動車整備士の定年についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の平均年齢は?についても一読することをおすすめします。
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