整備士の繁忙期は12月と3月!
基本的に、自動車整備士の繁忙期は働く場所によって異なります。しかし、多くの自動車整備工場が共通して忙しい時期があります。
それが12月と3月です。そのふた月についてはどこで働いていても残業を覚悟した方がいいでしょう。
ほかの月の忙しさは働く場所に準拠し、ディーラーで働く自動車整備士の繁忙期は車がよく売れる時期、民間の整備工場で働く自動車整備士の繁忙期は車をよく使う時期と覚えておくとわかりやすいです。
職場ごとの繁忙期の詳細については次の章以降、順番に解説していきます。
ディーラーで働く自動車整備士の繁忙期
自動車整備士の繁忙期というのは、自動車整備士としてどこで働いているかによって少し変わってきます。
自動車整備士の勤務先として多いのは、ディーラーと民間整備工場の二つです。基本的に自動車整備士は一年を通して忙しい職業ですが、例えば、ディーラーの場合は自動車がよく売れる時期が繁忙期になります。
自動車ディーラーで自動車が最もよく売れる時期と言えば、3月です。3月に自動車がよく売れる理由としては、多くの自動車ディーラーが3月に年度末決算を迎えることが多く、業績を上げるために積極的に販売を行っているからです。
また、3月はただでさえ新生活のために自動車を購入する人が増えるシーズンでもあります。車が売れることでオプションの取り付けや納車前の点検などが発生するので、たくさん売れるほど自動車整備士の仕事も忙しくなるでしょう。
3月の他には、自動車ディーラーが中間決算を迎えることが多い9月も販売台数が増えるため、忙しいシーズンになることが多いです。
車検の繁忙期も3月ごろ
車検の繁忙期も新車が売れやすい時期と同じく3月前後です。車検の満了日は新車なら購入日から3年後、その後は前回の車検から2年ごとに設定されます。
そのため、新車を3月に購入すれば、3年後の3月が満了日になります。車検は満了日までならいつでも受けられますが、あまり早く受けてしまうと次の車検の時期も早まってしまうため、車が売れる時期の前後には車検需要が高まるんですね。
民間整備工場で働く自動車整備士の繁忙期
民間整備工場に勤めている自動車整備士の忙しいシーズンは、車が売れる時期よりも車の故障が起こりやすいシーズン、車検時期になる車が増えるシーズンに左右されることが多いです。
自動車の故障や事故などが起こりやすい季節として挙げられるのが、夏と冬です。急激な気温の変化によってエンジンやバッテリーなどの部品に負荷がかかるため、故障を起こしやすくなります。
また、夏は夏季休暇などで慣れない運転をする人が増えたり、冬は凍結した路面でスリップしてしまうなどのトラブルも多くなります。加えて、路面凍結の時期はスタッドレスタイヤへの交換の需要も増えます。
車検のシーズンは自動車ディーラーの車が売れる時期と近いことも多いのですが、基本的には3月、4月、9月が忙しい時期となることが多いです。
多くの整備工場で共通する繁忙期について解説しましたが、その整備工場がどのような仕事をメインにしているかなどによっても、繁忙期やその忙しさの程度は変わります。気になる場合は、面接の際などに繁忙期はいつか、繁忙期に何時間の残業があるかなど聞いてみてもいいかもしれません。
最後に
以上、自動車整備士の繁忙期についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の休日は?土日休みは取れる?も一読することをおすすめします。
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