電気自動車を整備するのに電装整備士の資格は必要?
自動車整備士として活躍している人はたくさんいます。その中で自動車電気装置整備士の資格を取得している人は限られています。今後も変わらず自動車整備士として活躍したいのであれば、自動車電気装置整備士の資格を取得することも視野にいれましょう。
電気自動車を整備するのに、必ずしも自動車電気装置整備士の資格は必要ありません。電気装置の整備そのものは、2級整備士の資格があれば可能です。しかし、自動車電気装置整備士を取得することで、より専門的な知識を以て電気系統装置の点検や修理、整備などが可能になります。掲載されているバッテリの電圧が50Vを超えるものは、厚生労働省において低圧電気取扱い業務となりますので、こういった業務をするには「低圧電気取扱い特別教育」という講習を受ける必要があります。
近年の自動車の発展は、目覚ましいものがあり、各自動車メーカーがハイブリッド車や電気自動車を発売しています。今後もハイブリッド車や電気自動車のニーズが高まることを考えると、専門的な資格である自動車電気装置整備士は欠かせないものになるでしょう。資格を取得していることで、ハイブリッド車のバッテリーや電子制御部などの専門知識と技術を持っていることの証明になりますので、自動車のスペシャリストを目指す方は、取得しておきたい資格です。
電気自動車の整備に活用できる資格
電気自動車は、ガソリン車とシステムが大きく異なるため、コンピュータの設備を用いて自動車の不具合の診断をし、整備を行います。電気自動車特有のシステムを理解していないと、満足な整備はできないでしょう。自動車電機装置整備士のほかにも、電気自動車の整備で必要な資格、役立つ資格があるのでご紹介します。
・低圧電気取扱特別教育
ガソリン自動車のバッテリーは12ボルトです。電気自動車の走行用バッテリーは400ボルト前後といわれます。電気自動車の走行用バッテリーは、ガソリン自動車より高い電圧になります。高い電圧の取り扱いには注意が必要です。この講習を受けて、低圧電気について学ばなければ、電気自動車整備を行えません。
・メーカーによる独自資格
大手自動車メーカーが独自に設けている資格があります。資格の内容はメーカーによってさまざまです。電気装置に関わる独自資格があれば取得しておくといいでしょう。
・ハイブリッドプロ認定資格
電気自動車、ハイブリッドカーなどの、高度化した自動車整備に必要な技術や知識の促進を目的とした資格です。2級・1級・特級があり、それぞれ筆記試験と実技試験を突破すると取得することができます。
これからの自動車業界ではハイブリッド車や電気自動車が増加するため、電気の専門的な知識を持った自動車整備士は仕事にも、転職にも有利になるでしょう。
最後に
以上、電気自動車の整備する際に必要な資格についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の将来性についても一読することをおすすめします。
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