つなぎは整備士も車も守ってくれる
ほとんどの自動車整備士は、会社から支給された長袖のつなぎを着用しています。長袖のつなぎが多くの企業で採用されているのには、もちろん理由があります。
整備士が車の整備をするときには、部品と部品の狭い隙間に手を伸ばして作業をしたり、作業中にエンジンのような熱くなりやすい部品に腕が触れてしまったりすることがあるでしょう。そのとき、切り傷や火傷を負うのを防止するため、長袖のつなぎが使用されるのです。
長袖シャツではなくつなぎである理由は、作業中に裾の巻き込みや引っかかりを防ぐためです。
また、つなぎはファスナーなどの金属部分が隠れるように作られており、作業中に車を傷つけない工夫もされています。上下が一体になっているため、油がかかってしまっても服の中に入らないことや、隠れる部分がなく汚れに気づきやすいのもメリットの一つです。
作業をする整備士にもお客様の車にも最適なため、長袖のつなぎが選ばれているんですね。
寒い季節や暑い季節はインナーで対策
自動車整備士の仕事では、季節を問わずつなぎを着用するものです。そのため、季節ごとの気候に合わせた着こなしをしなければなりません。特に、寒い季節は防寒対策が必要でしょう。
上からジャンパーを羽織ることもできますが、それでは作業の邪魔になってしまうので、多くは下に厚手のトレーナーを着用します。そのほかに、吸湿発熱素材の長袖シャツもいいでしょう。
また、自動車整備士はエンジンルームの細かい作業なども行うため、寒さで手がかじかんでしまうと作業がスムーズにできません。その対策として、軍手やメカニックグローブの下にゴム手袋を着用する自動車整備士もいます。
暑い夏場についても対策が必要です。工場内は換気をしていることが多いため冷房の効果が出づらく、夏場は服の中に熱がこもってしまい、長袖だと暑いうえ汗で張り付いてしまいます。
とはいえ、前述の理由で半袖つなぎや袖捲りを禁止している現場もあります。そのため対策として、つなぎの下には速乾性の高いシャツを着用していることが多いです。メッシュ素材なども汗対策に良いでしょう。
汗を早く蒸発させることにより、体温の低下も狙えます。特に汗をかく季節は、予備のシャツを用意することもあります。
日々の作業に追われて効率のことばかりを考え、寒さや暑さ対策がおろそかになってしまうこともあるかもしれません。しかし、身体を壊してしまっては仕事ができませんので、しっかりと対策していきましょう。
最後に
以上、自動車整備士がつなぎを着ている理由についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士は仕事中にアクセサリーを身に着けていい?結婚指輪は?についても一読することをおすすめします。
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